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「つながらない権利」~デジタルネイティブ世代と付き合うために

2月を迎え、受験シーズンも佳境に入りました。ご家族に受験生がいらっしゃる方は落ち着かない日々を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。不安や緊張があるかと思いますが、健康第一で、ベストを尽くせるようお祈りしております。

この時期は通信教育の宣伝が増えるように感じます。最近はもっぱらタブレットコースが主流となり、添削指導も端末内で完結する仕組みになっているようです。
入試といえば、試験監督の「開始!」の声と同時に、試験用紙をパラパラめくる風景が思い浮かびますが、いずれタブレット端末で回答する時代がくるかもしれません。


「つながらない権利」に対する配慮

さて、仕事でのスマホ等との付き合い方について、興味深い調査結果が発表されました。

全国の20代から50代の有職者の男女892人に「業務時間外に、電話やメールやチャット等で、業務対応をしたことがあるか」を質問したところ、41.5%が「ある」と回答。さらに、「つながらない権利に対する配慮が必要だと思うか」を質問すると、「思う」(39.9%)、「やや思う」(35%)をあわせ7割強という結果になった。

(『2023年の働き方に関する意識調査』BIGLOBE)

「つながらない権利」については、2020年に厚生労働省の報告書でも触れられています。

フランスでは、労使交渉において、いわゆる「つながらない権利」を労働者が行使する方法を交渉することとする立法が2016年になされ、「つながらない権利」を定める協定の締結が進んでいる。テレワークは働く時間や場所を有効に活用でき、育児等がしやすい利点がある反面、生活と仕事の時間の区別が難しいという特性がある。このため、労働者が「この時間はつながらない」と希望し、企業もそのような希望を尊重しつつ、時間外・休日・深夜の業務連絡の在り方について労使で話し合い、使用者はメールを送付する時間等について一定のルールを設けることも有効である。例えば、始業と終業の時間を明示することで、連絡しない時間を作ることや、時間外の業務連絡に対する返信は次の日でよいとする等の手法をとることがありうる。

働き方のルール作りは、人事評価制度や就業規則とも関係がある分野です。
お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

(松本)
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